ウチイダ的。

いまはただの備忘録。

【読書録】「好きなこと」だけして生きていく。(心屋仁之助/PHP研究所)

みなさまこんにちは。

成人式を迎えられた方、おめでとうございます!
僕はひねくれた性格しているので、20歳だった当時は成人式なんてナンボのもんじゃーと思っておりました。

 

とはいえ節目の一つであることには変わりませんので、何かを振り返るきっかけにしてみるのをお勧めします。

 

ひるがえって、社会人のみなさま。
今日が3連休最終日の方も多いのではないでしょうか。僕もそうです。
明日からまた頑張ろう…と気を引き締める一方、早くも次の連休が待ち遠しい。
2月中旬の3連休まで1か月くらいか、長いな~と思いませんか。
その気持ちよくわかります。

 

僕は今日、こんな本を読んでいました。『「好きなこと」だけして生きていく。』

books.rakuten.co.jp

 

最近、こんな本ばっかり読んでますねw
『アソビくるう人生をきみに。』『それでも仕事は「好き!」で選べ』とか。

 

メッセージ自体は共通している部分が多いのですが、著者の経験に基づいて語られる部分はそれぞれの方の世界観が反映されるので、受ける刺激も違ったりします。

 

心屋さんは心理カウンセラーということもあり、もやもやした感情を丁寧に解きほぐすような内容になってます。

僕の現状の課題認識にも役立てることができました。

「まずは頑張るのやめよう」という提言

タイトルの通り、本書は「好きなこと」で人生を構築していくためのマインドセットを解説しています。

 

しかし、その第一歩は「頑張ってつらいことを続けるのは実りが少ないから、やめよう!やめる決心をしよう!」というものです。
そして、頑張らない自分にも価値があるのだ、と認めてあげることが大事なのだそうです。
さらに踏み込んで、「みんなから好かれる「いい人」でいるのをやめよう」とも述べています。

「頑張らないと報われない」「頑張らないと価値がない」

その思い込みをぎゅっと抱きしめている限り、報われないことだけが周りに集まってきます。

そういう現実が自分の周りを固めます。

そして、「認めてもらう」ためには、「もっと頑張る」以外の選択肢がないのです。

「好きなこと」「楽しく」ではなく、「とにかく頑張る」と。

---第1章 頑張って生きても得るものはない より引用

 

なぜ頑張らないと、自分は価値がないと思ってしまったのか。
それは小さい頃、親や先生や周りの人にそう言われ続けたからです。

 

「運動会、頑張るのよ」

「頑張って、食べなさい」

「テスト、こんなに頑張ったの。偉かったわね」

「何よ、この成績。頑張りが足りないのよ」

 

大人は子どもに「頑張りなさい」「ラクするな」「世の中は厳しい」と言います。

子どもの心にはこんな考えが根付いてしまいます。

 頑張れば、ほめてもらえる。 頑張れば、認めてもらえる。

でもその反対は、頑張らなければ認めてもらえない、です。

---第1章 頑張って生きても得るものはない より引用

 

あーー!耳が痛い!耳が痛い!
白状しますと、僕はまさに「頑張らないと認めてもらえない」と考えてしまうタイプの人間です。
内心の動きとしては、「もっと頑張れる、もっと認めてもらえる」という発想に近いので、ここで指摘されているメンタリティとはちょっと違うのかなとも思いますが…

はたから見れば、「認められようと躍起になっている人」であることに変わりはないはずです。

 

そして「いい人」をやめようという提言へ

 

本書はさらに踏み込んで、「みんなから好かれる「いい人」でいるのをやめよう」とも述べています。

 

そして頑張って「いい人」をやっている限り、好きなことはできません。

なぜなら、礼儀正しくしながら、人に優しくしながら、お金を節約しながら、人のことを優先しながら、人に嫌われないように生きていこうとすれば、自分のことは一番後回しになるからです。

---第4章 好きなことをして生きるコツ より引用

 

あなたが「いい人」であろうとなかろうと、世の中にどんな変化も起きません。

ただ「あなたの心の中の世の中」が、勝手にザワザワしているだけです。

だからあなたが決めればいい。「いい人」でなくてもいいのだと。

そうすれば、「あなたの心の中」は変わってきて、あなたを取り巻く世界も変わります。

---第4章 好きなことをして生きるコツ より引用

 

子どものことからずっと蓄積されてきた「頑張るいい子」「いい人」という役割・ふるまい方を捨てて、自分のありたい姿を目指しなさい、ということでしょう。

 

―――話は脱線しますが、これは「自己抑制型行動特性」の点数を下げる、ということを言っているのだと思います。
筑波大学の宗像教授が「イイコ度」と別名をつけた尺度で、感情や欲求を抑え込んでしまう傾向の強さを調べる心理診断です。

 

診断 : イイコ(自己抑制型行動特性)尺度

 

ちなみに、上記の診断をやると、僕のイイコ度は9~11点になります。
(その日の気分や体調によって多少変動するのはよくあることです)

どっちかというと、高い方に寄っています。

 

※きちんと整理していないのですぐにソースを示せませんが、「イイコ度」の高い人はうつ病になりやすい、という調査結果もあるようです。
そのうちきちんと調べたうえでご紹介できればと思っています。

 

―――以上、脱線終了。

 

自己認識の問題、自己信頼感の強弱によるものなのでしょうが、世の中には「いい人」ではないけれど人生を謳歌している人が大勢いるような気がします。

 

「わがままだけど成功している人」

「親切じゃないけど周りから嫌われていない人」

「無茶なことを言っても、サポートを受けてうまくやっていける人」

 

皆様の身の回りにも、心当たりのある人がいるのではないでしょうか。
そして、その人たちは人生の満足度が高い(ように、あなたからは見える)のではないでしょうか。

 

その人たちの生き方に憧れや羨ましさを感じるなら、まずは「頑張らないこと」からはじめる。
それが本書の主張です。

 

何が僕の心に響いたのか

 

そうはいっても、「好きなこと」だって「頑張るのをやめる」だって、どうしたらいいかわからないんだよーー!!
というのが、率直な僕の感想です。

 

好きなことに取り組みたいから「いい人」をやめる決心がつくのか?

「いい人」をやめた結果、好きなことに取り組む余力が生まれるのか?

 

一体どっちなのでしょうか。僕にはピンときません。

本書の主張では、

 

「まずは頑張るのをやめる」

「次いで「いい人」をやめる」

 

ということなのですが、記述のある通り、これにはとても大きな心的エネルギーが必要になります…。

 

著者は「とにかく信じてやってみれ」と述べていますが、何のきっかけもなくそんなエネルギーをひねり出せたら、
たぶん僕はこんなに悩んでいないはずなのです。

 

どうしたものかな。。。

せめて、好きなものの輪郭だけでもつかめたらいいんでしょうけれど。

 

本書の構成をなぞる形になってしまいますが、後半ではどうしたら自分の好きなことを見つけられるのか、その探り方を解説しています。

 

まず、「好きなことやものがない」というのは、自分の選好から目を背けているだけなのだといいます。

 

いくつもの選択肢がある中で、あなたは今自分が一番好き(まし)なものをひとつだけ選んで、ここにいます。

つまり、人はいつもいつも一〇〇%好きなものを選んで生きているのです。

好きなものがない人はいません。誰でも好きなものはちゃんと選んで生きているのです。そうだと認識していないだけで。

---第5章 好きなものがないという人のために より引用

 

「なんとなくでも、好きなものを選んでいる」んですよね。いわれてみれば。
でもその一方で、「好きなこと」として認識しているものも、じつは不安定なものであることを指摘します。

 

佐川急便という運送会社の社員だったとき、僕は車を運転するのが本当に好きでした。
車を何台も買い替えて、会社の同僚と車の話で盛り上がりました。

---第5章 好きなものがないという人のために より引用

 

「好きなことを仕事にしているこの私」を言い訳に使うことができます。

本当は仕事がつらいときでも、「僕は車が好きなんだ。好きな車に携われるやりがいのある仕事をしているのだ」と言い聞かせれば、嫌な現実と向きあわないですみます。

---第5章 好きなものがないという人のために より引用

 

「本当に好き」の裏側には「損か得か」「正しいか間違っているか」という理由がはりついていたのです。

---第5章 好きなものがないという人のために より引用

 

「本当に好き」の「本当」には、実はコロコロ変わるくらいあやふやなものもあるのです。

---第5章 好きなものがないという人のために より引用

 

防衛機制でいうところの「合理化」というやつですね。

「これが好きだ」ということにしておくほうが精神衛生上都合がよいから、そう思い込んでいるだけ。

 

…そんなこと言われたら、自分が好きだと思っているアレもコレもソレも、本当は好きじゃないんじゃないか、と思えてきて不安になります。

 

著者の心屋さんが言うには、自分が真に好きなものと、防衛機制を含む好きなものを見分けるポイントは「やっぱり」がつくかどうかだということです。

 

僕の解釈では、「本当に」好きなものには理由はありません。

理由はないけれど、やっぱり好き。

「やっぱり」がつくものが本当に好きなものです。

---第5章 好きなものがないという人のために より引用

 

なぜかわからないけれど、やっぱり好きで、なぜかわからないけれど、そこに触れているとテンションが上がる。

それが「本当に」好きなものではないかと思うのです。

---第5章 好きなものがないという人のために より引用

 

なるほど…。それは確かに一理あるかもしれないと感じます。
しかし、個人的には、厳密に振り分けるのは難しいんじゃないかと思います。

だって、往々にして、それが防衛機制であることに本人が気づいていないこともあるわけですから。

 

でも、「本当に好きなことは、どんな状況や立場になっても「やっぱり」好きなのだ」
というのは、一つの大きな気づきではありました。

 

今の時点では、僕にとってのそれが何なのかは見いだせていないですが…。

 

まとめ:頑張らないで続けられること=本当に好きなこと なのかも

「好きなこと」系の本を、この数週間で何冊読んだでしょうか。
多くの本が、「暇なとき、空いた時間、何をしますか」というような問いかけを投げかけてきました。

 

これまでは深く考えずに読み進めてきましたが、本書を読んで、

 

暇なときにやってしまうこと

= 頑張らないで続けていること

= (やっぱり)本当に好きなこと 

 

なのかもしれないと腑に落ちてきました。

 

僕の場合も皆さまと同じで、暇だと思う時間にはたいしたことはしていません。
本やマンガを読んだりニュースサイトをあさったり。

たまに仕事で必要な調べ物をしたり。

 

一度、普段の行動や時間の使い方をよくよく振り返ってみるのがいいのかもしれません。

 

「本当に好きなもの」は、自分の中で「やっぱり!」と自覚したときにはじめて、確固としたものになるのだと思います。

早くそれに巡り会いたいですね。

 

以上、自分でも驚くほど長い読書録となりました。

 

本書はAmazonKindle楽天Koboのアプリ上で、無料サンプルが読めます。

第1章のほとんどが読めるようになってますので、気になった方はぜひご覧になってみてくださいね。

 

最後までお目通しいただきありがとうございました。